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上高地線とは 上高地線は長野県松本市の松本駅から新島々駅までを結ぶ14.4qの鉄道線です. 運行を行っているのはアルピコ交通株式会社で,地元では「松電」と呼ばれています.14の駅を2両編成の電車が30〜40分間隔でのんびりと行き来しています. |
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生活路線としての顔 上高地線は松本平の中心である松本市中心部とベッドタウンである波田地域を結んでいます.この間の通勤輸送は勿論のこと,沿線の大学や高校小中学校に通う学生や児童の通学の足としての役割も担っています. |
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観光地へのアクセス線としての顔 上高地線は上高地や乗鞍といった有名観光地へのアクセス線でもあります.夏季に入ると登山客や観光客で車内は混み合います.シーズンに合わせ運行される夜行快速ムーンライト信州に接続する快速列車が設定されている点も,この路線の性格をよく表してます. |
日本一高い!? 「上高地線の電車賃は日本一高い」そんなまことしやかな噂が囁かれています. このことは松本で接続するJR線との比較によっていわれることのようです.確かに10q当たりの運賃を比べてみると,JR線:190円に対し上高地線は480円と倍以上です. ところで,鉄道の運行に当たっては,駅や線路,車両等のハード部分を鉄道事業者が保有し,維持管理する必要があります.(そのための維持費は莫大です.)とくに上高地線については,開業から90年以上が経過し,老朽化した施設の更新も課題となっています.こういった要因により,運賃が高い(下げられない)のが現状です.ただ,地域社会を維持するための基盤として,今後,事業者,利用者,そして第3者が負担を分担する仕組みが設けられることを筆者は望んでいます. ,ちなみに…本当の日本一(10q当たりの運賃)は千葉県にある東葉高速鉄道(490円),富山県の富山地方鉄道(510円)です. |